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MON PÈRE M'A DONNÉ UN MARI
(MON PETIT MARI)
父さんが夫を見つけてくれたけど(私の小さな夫)

結婚相手があまりにも小さかった女性の体験した悲劇(?)です。

作詞:不詳  /  作曲:不詳  /  17世紀頃成立?

邦題
この歌には、定まった邦題はまだ付いていないようです。

MIDIと楽譜
(別窓で開きます)



◆原歌詞:1〜10番
歌詞についての解説はガイドの項をご覧ください。
◆和訳と語句

1.
 ペーァ マ ドネ ア マリ
Mon père m'a donné un mari,

 ドュー、ケ・ロム
Mon Dieu, quel homm',

ケル プティ・トム!
Quel petit homme !

 ペーァ マ ドネ ア マリ
Mon père m'a donné un mari,

 ドュー、ケ・ロム
Mon Dieu, quel homm',

キ・レ プティ!
Qu'il est petit!

1.
私の父さんが私に夫をめあわせてくれたけど
あらまあ、なんて男の人、
なんて小さい人なの!
私の父さんが私に夫をめあわせてくれたけど
あらまあ、なんて男の人、
なんて小さいんでしょう!

donné【動詞・過去分詞】<donner 与える。
ここでは「めあわせる」と訳しました。
mon Dieu【熟語】あら、おや。
直訳すると「私の神様」の意味です。


2.
ドュヌ フェユ オ フィ ソ・ナビ
D'une feuill' on fit son habit,

 ドュー、ケ・ロム
Mon Dieu, quel homm',

ケル プティ・トム!
Quel petit homme !

ドュヌ フェユ オン フィ ソ・ナビ
D'une feuill' on fit son habit,

 ドュー、ケ・ロム
Mon Dieu, quel homm',

キ・レ プティ!
Qu'il est petit!



2.
衣装は木の葉一枚でこしらえたのよ
あらまあ、なんて男の人、
なんて小さい人なの!
衣装は木の葉一枚でこしらえたのよ
あらまあ、なんて男の人、
なんて小さいんでしょう!

fit【動詞・三人称単数単純過去形】<faire 作る。


3.
ジュ ル ペェァディ ド モ グロ リ
Je le perdis dans mon grand lit,

 ドュー、ケ・ロム
Mon Dieu, quel homm',

ケル プティ・トム!
Quel petit homme !

ジュ ル ペェァディ ド モ グロ リ
Je le perdis dans mon grand lit,

 ドュー、ケ・ロム
Mon Dieu, quel homm',

キ・レ プティ!
Qu'il est petit!



3.
私の大きなベッドの中であの人を見失っちゃった
あらまあ、なんて男の人、
なんて小さい人なの!
私の大きなベッドの中であの人を見失っちゃった
あらまあ、なんて男の人、
なんて小さいんでしょう!


4.
ジプリ ラ ショデル エ ル シェーァシ
J'pris la chandelle et le cherchis,

 ドュー、ケ・ロム
Mon Dieu, quel homm',

ケル プティ・トム!
Quel petit homme !

ジプリ ラ ショデル エ ル シェーァシ
J'pris la chandelle et le cherchis,

 ドュー、ケ・ロム
Mon Dieu, quel homm',

キ・レ プティ!
Qu'il est petit!

4.
ろうそくをともしてあの人を探したのよ
あらまあ、なんて男の人、
なんて小さい人なの!
ろうそくをともしてあの人を探したのよ
あらまあ、なんて男の人、
なんて小さいんでしょう!

5.
ル フュ ア ラ パィヤス ア プリ
Le feu à la paillasse a pris,

 ドュー、ケ・ロム
Mon Dieu, quel homm',

ケル プティ・トム!
Quel petit homme !

ル フュ ア ラ パィヤス ア プリ
Le feu à la paillasse a pris,

 ドュー、ケ・ロム
Mon Dieu, quel homm',

キ・レ プティ!
Qu'il est petit!

5.
藁布団に火が付いちゃったわ
あらまあ、なんて男の人、
なんて小さい人なの!
藁布団に火が付いちゃったわ
あらまあ、なんて男の人、
なんて小さいんでしょう!

paillasse 藁布団。
pris【動詞・過去分詞】
 <prendre (火が)付く。


6.
 プティ マリ フュ ロティ
Mon petit mari fut rôti,

 ドュー、ケ・ロム
Mon Dieu, quel homm',

ケル プティ・トム!
Quel petit homme !

 プティ マリ フュ ロティ
Mon petit mari fut rôti,

 ドュー、ケ・ロム
Mon Dieu, quel homm',

キ・レ プティ!
Qu'il est petit!

6.
私の小さな夫はこんがり焼けちゃったわ
あらまあ、なんて男の人、
なんて小さい人なの!
私の小さな夫はこんがり焼けちゃったわ
あらまあ、なんて男の人、
なんて小さいんでしょう!

rôti【動詞・過去分詞】
 <rôtir (肉など)を焼く、ローストする。


7.
スュル ユヌ アスィエッ ジュ ル ミ
Sur une assiette je le mis,

 ドュー、ケ・ロム
Mon Dieu, quel homm',

ケル プティ・トム!
Quel petit homme !

スュル ユヌ アスィエッ ジュ ル ミ
Sur une assiette je le mis,

 ドュー、ケ・ロム
Mon Dieu, quel homm',

キ・レ プティ!
Qu'il est petit!

7.
お皿の上にあの人を置いたの
あらまあ、なんて男の人、
なんて小さい人なの!
お皿の上にあの人を置いたの
あらまあ、なんて男の人、
なんて小さいんでしょう!

asiette 取り皿。


8.
ル シャ ラ プリ プァ ユヌ スゥリ
Le chat l'a pris pour une souris,

 ドュー、ケ・ロム
Mon Dieu, quel homm',

ケル プティ・トム!
Quel petit homme !

ル シャ ラ プリ プァ ユヌ スゥリ
Le chat l'a pris pour une souris,

 ドュー、ケ・ロム
Mon Dieu, quel homm',

キ・レ プティ!
Qu'il est petit!

8.
ネコがネズミ代わりにあの人を持ってっちゃった
あらまあ、なんて男の人、
なんて小さい人なの!
ネコがネズミ代わりにあの人を持ってっちゃった
あらまあ、なんて男の人、
なんて小さいんでしょう!

9.
オ シャ、オ シャ!セ モ マリ
Au chat, au chat ! C'est mon mari !

 ドュー、ケ・ロム
Mon Dieu, quel homm',

ケル プティ・トム!
Quel petit homme !

オ シャ、オ シャ!セ モ マリ
Au chat, au chat ! C'est mon mari !

 ドュー、ケ・ロム
Mon Dieu, quel homm',

キ・レ プティ!
Qu'il est petit!

9.
ネコに気をつけて、ネコに気をつけて!
それは私の夫なの!
あらまあ、なんて男の人、
なんて小さい人なの!
ネコに気をつけて、ネコに気をつけて!
それは私の夫なの!
あらまあ、なんて男の人、
なんて小さいんでしょう!


10.
フィエッ キ プルネ ア マリ
Fillettes qui prenez un mari,

 ドュー、ケ・ロム
Mon Dieu, quel homm',

ケル プティ・トム!
Quel petit homme !

フィエッ キ プルネ ア マリ
Fillettes qui prenez un mari,

ヌ ル プルネ パ スィ プティ
Ne le prenez pas si petit!

10.
夫を迎える女の子たち
あらまあ、なんて男の人、
なんて小さい人なの!
夫を迎える女の子たち
あんまり小さい人を夫にしないことね

fillettes【複数形】女の子、若い娘。
prenez【動詞・二人称複数現在形】
<prendre ここでは「受け入れる、迎える」の意味で使われています。

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 ガイド   この歌は、フランス・トゥーレーヌ地方のわらべ歌で、原型は17世紀ごろに生まれたと推測されています。題名は『Mon Petit Mari(わたしの小さな夫)』または『Le Petit Mari(小さな夫)』とも言います。
フランス南部のニース地方には、この歌と同源の『Lou Pichin Ome(小さな夫)』という歌があります。

ひとりごと
 まあ何ですか、要するにフランス版一寸法師ですね。日本の一寸法師ならば、ここで打出の小槌が出てきて、大きくなったりもするのでしょうが、こちらではそんな夢のような事は微塵も起きませんでした。
 筆者がけっこう気になるのは、ネズミサイズの男性を娘と結婚させた父親の思惑はいったい何だったのか?ということです。それに、主人公の女性は一寸法師のお婿さんを気に入っていたのか。ネコに取られていってしまったときに「Au chat!」と叫んでいますから、気遣ってはいたようですが…。
 旦那も旦那でさんざんな結婚生活の始まりを迎えてしまいました。いや、もしかしたら、彼の人生、もうこれで終わっちゃったのかもしれませんけれど。
 主人公の女性には、夫をないがしろにするつもりは全く無かったのに、夫の物理的特性のおかげで悲劇的な初夜になってしまいましたとさ、というお話です。
 蛇足ですが、一寸法師を歌ったフランス語の愛称歌には、春の夜に月の光に乗ってやってきた小人の物語『Jean de la Lune(月の人ジャン)』という歌もあります。

 『Mon Père M'a Donné un Mari』にはなにか下敷きとなる出来事(貴族や王侯の結婚など)があるのかと思ってインターネットを探してみたのですが、そのような記事は見つからなかったことを報告しておきます。もし皆様の中で何かご存知の方がいましたら、ご連絡ください。



参照URL
http://bmarcore.club.fr/Tine/E116.htm
http://dispourquoipapa.free.fr/comptine/ct0034.htm
http://www.mudcat.org/thread.cfm?threadid=15010
http://www.alyon.org/litterature/chansons/petit_mari.html
http://www.tout-pour-les-enfants.com/chorale/chansonspop/monpere.htm
http://ourworld.compuserve.com/homepages/Thierry_Klein/monperma.htm
http://www.premiumorange.com/archives-autran/archives/chansons/chansons_enfantines.html#ANCRE48
http://mtcn.free.fr/lyrics/pichin-ome.php?lng=fr

MIDI作成ソフト:サクラ 第二版(Ver.2.36)
ページ最終更新:2008/01/13

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