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作詞:R.バーンズ、但し作者不明の古詞あり | |
邦題 『蛍の光』など |
◆原歌詞:1〜5番 フリガナはイギリス英語の発音に基づいています。 歌詞についての解説はガイドの項をご覧ください。 |
◆和訳と語句 語釈の「方言」はスコットランド方言を表します。 |
1. シュッ オールド アクゥェィンタンス ビ フォァゴッ Should auld acquaintance be forgot, アン ネヴァ ブローッ トゥ マィンッ? And never brought to mind? シュッ オールド アクゥェィンタンス ビ フォァゴッ Should auld acquaintance be forgot アン オールド ラン゜ サィン! And auld lang syne! 繰り返し フォー オールド ラン゜ サィン、マィ ヂョゥ For auld lang syne, my jo, フォー オールド ラン゜ サィン! For auld lang syne, ウィォ ターク ア カプ オ カィンネス ィエッ We'll tak a cup o' kindness yet フォー オールド ラン゜ サィン For auld lang syne. |
1. 昔ながらのよしみが忘れられ、 二度と思い出されなくてよいものか? 昔ながらのよしみが忘れられ すっかり永い時がたってしまった! 繰り返し 懐かしいあの頃のために、我がいとしの人よ 懐かしいあの頃のために 慈しみの杯をいま手に取ろう 懐かしいあの頃のために
auld【形容詞】(方言形)
=old 古い、昔ながらの。 acquaintance 知り合い、知己。 lang【形容詞】(方言形)=long 長い。 syne【副詞】(方言形) =since 昔に、のちに。 jo (方言)最愛の人。 tak【動詞】(方言形)=take 〜を取る。 |
2. アン シュァリ イーォ ビ ユァ パィント ストゥープ And surely ye'll be your pint-stoup! アン シュァリ アィォ ビ マィン! And surely I'll be mine! アン ウィォ ターク ア カプ オ カィンネス ィエッ And we'll tak a cup o' kindness yet, フォー オールド ラン゜ サィン For auld lang syne. 繰り返し |
2. きっときみはジョッキのように酒を飲むんだろう きっと私だってそうするさ! 慈しみの杯をいま手に取ろう 懐かしいあの頃のために 繰り返し
ye【代名詞・主格】(方言形)=you。
pint-stoup 大型のジョッキ。およそ1.7リットルが入ります。 |
3. ウィ トゥォー ヘィ ラン アバゥト ダ ブレィス We twa hae run about the braes アン パゥト ヅィ ガゥアンズ ファィン And pou'd the gowans fine; バッ ウィーヴ ワンダァド マニ ア ウェァリ フィッ But we've wander'd mony a weary fit, スィン オールド ラン゜ サィン Sin' auld lang syne. 繰り返し |
3. 僕らは二人で山の斜面を駆け回って きれいなヒナギクを摘んだ しかし僕らは、懐かしいあの頃からさすらい続け 足がすっかり疲れてしまった 繰り返し
twa (方言形)=two。
hae【助動詞】(方言形)=have。 braes【複数形】(方言) 山腹、急な坂道。 pou'd【動詞・過去形】(方言形) =pulled <pull 〜を摘む。 gowans【植物】(方言) ヒナギクなどの黄色い花。 mony【形容詞】(方言形)=many。 fit (方言形)=foot。 |
4. ウィ トゥォ ヘィ ペィドルド イ ヅァ ベァン We twa hae paidled i' the burn, フレィ モーニン゜ サン ティォ ダィン Frae morning sun till dine; バッ スィーズ ビトウィーン アス ブレィド ヘィ ロアド But seas between us braid hae roar'd スィン オールド ラン゜ サィン Sin' auld lang syne. 繰り返し |
4. 僕らは二人で小川を歩いて渡った 朝日が昇るときから日暮れまで しかし僕らの間の広い海は 懐かしいあの頃からとどろき続けている 繰り返し
paidled【動詞・過去形】(方言) =paddled
<paddle (水の中など)を歩いて渡る。 burn (方言)小川。 frae【前置詞】(方言形)=from。 braid【形容詞】(方言形) =broad 幅広い。 |
5. アン ヒァズ ア ハンド、マィ トラスティ フィア! And here's a hand, my trusty fiere! アン ギーズ ア ハンド オ ヅァィン! And gie's a hand o' thine! アン ウィーォ ターク ア ラィト ギド ウィリ ワハト And we'll tak' a right gude willie-waught, フォー オールド ラン゜ サィン For auld lang syne. 繰り返し |
5. さあ僕の手を差し出そう、忠誠なる友よ そしてきみの手を伸べてくれ! 思いきりぐいっと飲もうじゃないか 懐かしいあの頃のために 繰り返し
fiere (方言)友人。
gie【動詞】(方言形)=give。 gude【形容詞】(方言形)=good。 willie-waught(方言形) 一息で大量に飲むこと。 |
ガイド
『Auld Lang Syne』はスコットランドが発祥の歌です。源流は15世紀に書かれた作者未詳の詩だといわれています。その後、17世紀イングランドの王室付き詩人だったロバート・エイトン(Robert Ayton、1570〜1638)や、詩人一族のひとりであったフランシス・センピル(Francis Sempill、1616?〜1682?)が詞を書いたといわれ、さらにアラン・ラムゼイ(Allan Ramsay、1686〜1757)が書いた詞も残されています。現在の形になったのは、1788年にロバート・バーンズ(Robert Burns、1759〜1796)により書かれた詩です。
メロディーは、17世紀ごろの古謡のメロディーが付いたもので、現在のメロディーに定まったのは、1799年に出版された『Select Songs of Scotland』で、バーンズの歌詞に付随する旋律として紹介されてのことです。 現地のスコットランドをはじめ、英語圏では、大晦日にその年一年を懐かしむ歌として歌われますが、そのさい、大勢で輪になり、胸の前で腕を交差して、右手で左隣の人の左手を、左手で右隣の人の手を取って、その手を揺らしながら歌います。 日本では、文部省唱歌の代表として、明治初期に書かれた「蛍の光、窓の雪・・・」の歌詞で親しまれています。この日本語詞は、『ちょうちょ』などの詞も手がけた稲垣千頴(いながき・ちかい、1845〜1913)によるものだそうです。この歌は学校の卒業式の定番曲となったり、デパート・スーパーや公共施設の閉店・閉館のBGMとなったりしています。 かつて韓国やモルディブでは、国歌がこの旋律に乗せて歌われていたようです。
ひとりごと |
参考URL http://www.electricscotland.com/burns/langsyne.html http://www.filastrocche.it/leggi.asp?id=8722&posizione=16 http://www.twilightbridge.com/hobbies/festivals/newyear/auld.htm http://www.electricscotland.com/history/articles/langsyne.htm http://www.electricscotland.com/history/articles/images/langsynea3.jpg(楽譜) MIDI作成ソフト:てきとーシーケンサ Version2.15 |