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AULD LANG SYNE
懐かしいあの頃

古い友人との再会を喜びつつ呑んだくれる歌。

作詞:R.バーンズ、但し作者不明の古詞あり 
作曲:不詳  / 1799年成立

邦題
『蛍の光』など

MIDIと楽譜
(別窓で開きます)



◆原歌詞:1〜5番
フリガナはイギリス英語の発音に基づいています。
歌詞についての解説はガイドの項をご覧ください。
◆和訳と語句
語釈の「方言」はスコットランド方言を表します。

1.
シュッ オールド アクゥェィンタンス ビ フォァゴッ
Should auld acquaintance be forgot,

アン ネヴァ ブローッ トゥ マィンッ?
And never brought to mind?

シュッ オールド アクゥェィンタンス ビ フォァゴッ
Should auld acquaintance be forgot

アン オールド ラン゜ サィン!
And auld lang syne!

繰り返し

 フォー オールド ラン゜ サィン、マィ ヂョゥ
 For auld lang syne, my jo,

 フォー オールド ラン゜ サィン!
 For auld lang syne,

 ウィォ ターク ア カプ オ カィンネス ィエッ
 We'll tak a cup o' kindness yet

 フォー オールド ラン゜ サィン
 For auld lang syne.

1.
昔ながらのよしみが忘れられ、
二度と思い出されなくてよいものか?
昔ながらのよしみが忘れられ
すっかり永い時がたってしまった!
繰り返し
 懐かしいあの頃のために、我がいとしの人よ
 懐かしいあの頃のために
 慈しみの杯をいま手に取ろう
 懐かしいあの頃のために
auld【形容詞】(方言形)
 =old 古い、昔ながらの。
acquaintance 知り合い、知己。
lang【形容詞】(方言形)=long 長い。
syne【副詞】(方言形)
 =since 昔に、のちに。
jo (方言)最愛の人。
tak【動詞】(方言形)=take 〜を取る。

2.
アン シュァリ イーォ ビ ユァ パィント ストゥープ
And surely ye'll be your pint-stoup!

アン シュァリ アィォ ビ マィン!
And surely I'll be mine!

アン ウィォ ターク ア カプ オ カィンネス ィエッ
And we'll tak a cup o' kindness yet,

フォー オールド ラン゜ サィン
For auld lang syne.

 繰り返し

2.
きっときみはジョッキのように酒を飲むんだろう
きっと私だってそうするさ!
慈しみの杯をいま手に取ろう
懐かしいあの頃のために
繰り返し
ye【代名詞・主格】(方言形)=you。
pint-stoup
大型のジョッキ。およそ1.7リットルが入ります。

3.
ウィ トゥォー ヘィ ラン アバゥト ダ ブレィス
We twa hae run about the braes

アン パゥト ヅィ ガゥアンズ ファィン
And pou'd the gowans fine;

バッ ウィーヴ ワンダァド マニ ア ウェァリ フィッ
But we've wander'd mony a weary fit,

スィン オールド ラン゜ サィン
Sin' auld lang syne.

 繰り返し

3.
僕らは二人で山の斜面を駆け回って
きれいなヒナギクを摘んだ
しかし僕らは、懐かしいあの頃からさすらい続け
足がすっかり疲れてしまった
繰り返し
twa (方言形)=two。
hae【助動詞】(方言形)=have。
braes【複数形】(方言)
 山腹、急な坂道。
pou'd【動詞・過去形】(方言形) =pulled 
<pull 〜を摘む。
gowans【植物】(方言)
 ヒナギクなどの黄色い花。
mony【形容詞】(方言形)=many。
fit (方言形)=foot。

4.
ウィ トゥォ ヘィ ペィドルド イ ヅァ ベァン
We twa hae paidled i' the burn,

フレィ モーニン゜ サン ティォ ダィン
Frae morning sun till dine;

バッ スィーズ ビトウィーン アス ブレィド ヘィ ロアド
But seas between us braid hae roar'd

スィン オールド ラン゜ サィン
Sin' auld lang syne.

 繰り返し

4.
僕らは二人で小川を歩いて渡った
朝日が昇るときから日暮れまで
しかし僕らの間の広い海は
懐かしいあの頃からとどろき続けている
繰り返し
paidled【動詞・過去形】(方言) =paddled
<paddle (水の中など)を歩いて渡る。
burn (方言)小川。
frae【前置詞】(方言形)=from。
braid【形容詞】(方言形)
 =broad 幅広い。

5.
アン ヒァズ ア ハンド、マィ トラスティ フィア!
And here's a hand, my trusty fiere!

アン ギーズ ア ハンド オ ヅァィン!
And gie's a hand o' thine!

アン ウィーォ ターク ア ラィト ギド ウィリ ワハト
And we'll tak' a right gude willie-waught,

フォー オールド ラン゜ サィン
For auld lang syne.

 繰り返し

5.
さあ僕の手を差し出そう、忠誠なる友よ
そしてきみの手を伸べてくれ!
思いきりぐいっと飲もうじゃないか
懐かしいあの頃のために
繰り返し
fiere (方言)友人。
gie【動詞】(方言形)=give。
gude【形容詞】(方言形)=good。
willie-waught(方言形)
 一息で大量に飲むこと。

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 ガイド   『Auld Lang Syne』はスコットランドが発祥の歌です。源流は15世紀に書かれた作者未詳の詩だといわれています。その後、17世紀イングランドの王室付き詩人だったロバート・エイトン(Robert Ayton、1570〜1638)や、詩人一族のひとりであったフランシス・センピル(Francis Sempill、1616?〜1682?)が詞を書いたといわれ、さらにアラン・ラムゼイ(Allan Ramsay、1686〜1757)が書いた詞も残されています。現在の形になったのは、1788年にロバート・バーンズ(Robert Burns、1759〜1796)により書かれた詩です。
 メロディーは、17世紀ごろの古謡のメロディーが付いたもので、現在のメロディーに定まったのは、1799年に出版された『Select Songs of Scotland』で、バーンズの歌詞に付随する旋律として紹介されてのことです。
 現地のスコットランドをはじめ、英語圏では、大晦日にその年一年を懐かしむ歌として歌われますが、そのさい、大勢で輪になり、胸の前で腕を交差して、右手で左隣の人の左手を、左手で右隣の人の手を取って、その手を揺らしながら歌います。
 日本では、文部省唱歌の代表として、明治初期に書かれた「蛍の光、窓の雪・・・」の歌詞で親しまれています。この日本語詞は、『ちょうちょ』などの詞も手がけた稲垣千頴(いながき・ちかい、1845〜1913)によるものだそうです。この歌は学校の卒業式の定番曲となったり、デパート・スーパーや公共施設の閉店・閉館のBGMとなったりしています。
 かつて韓国やモルディブでは、国歌がこの旋律に乗せて歌われていたようです。

ひとりごと
 『蛍の光』は美しい曲にりりしい歌詞だというのが個人的な感想ではありますが、人生の門出にはあまりふさわしくないというのが、私の意見です。根拠はとりたたて無いのですが。
 ガイドにも「日本では、卒業式の定番曲となったり〜」などと書きましたが、私の卒業式は、小学校にせよ、高校にせよ、『蛍の光』も『仰げば尊し』も歌ったり演奏したりはしませんでした。そもそも、いまどき『蛍の光』を卒業式のときに演奏するような学校があるのかどうか、疑問です。 しかも児童・生徒の演奏によるものではなく、テープやCDに録音されているものを流すような卒業式は、よほど小さい学校であるならば別として、あまり情緒的なものとは言い難いものです。
 在校生が、サイモン&ガーファンクルの『サウンド・オブ・サイレンス』を演奏して卒業生を見送った、なんて話なら、耳にしたことはあるのですけれど(ごぞんじ、映画『卒業』のテーマ曲です)。


参考URL
http://www.electricscotland.com/burns/langsyne.html
http://www.filastrocche.it/leggi.asp?id=8722&posizione=16
http://www.twilightbridge.com/hobbies/festivals/newyear/auld.htm
http://www.electricscotland.com/history/articles/langsyne.htm http://www.electricscotland.com/history/articles/images/langsynea3.jpg(楽譜)

MIDI作成ソフト:てきとーシーケンサ Version2.15

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