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A B C DIE KATZE LIEF IM SCHNEE
A、B、C、ネコが雪の中を歩いてた

冬の日に表に出かけたネコの様子を描いています。

作詞:不詳(一説にK.J.ジムロック)
作曲:不詳  /  19世紀前半成立

邦題
この歌には、定まった邦題はついていないようです。

MIDIと楽譜
(別窓で開きます)


◆原歌詞:1〜2番
歌詞についての解説はガイドの項をご覧ください。
◆和訳と語句

1.
アー ベー ツェー、ディ カツェ リーフ イム シュネー
A B C, die Katze lief im Schnee.

ウンッ アルス ズィー ダン ナハ ハォゼ カム
Und als sie dann nach Hause kam

ダ ハテ ズィー ヴァィセ シュティーフェル アン
Da hatte sie weiße Stiefel an.

オー ィエーミネ! オー ィエーミネ!
O jemine! O jemine!

ディ カツェ リーフ イム シュネー
Die Katze lief im Schnee.

1.
アー・ベー・ツェー、ネコが雪の中を歩いていた
そして家に戻ってきたとき
白いブーツを履いていた
おやまあ!おやまあ!
ネコが雪の中を歩いていた

Stiefel 長靴、ブーツ。
jemine【間投詞】(驚いて)おや、おお。


2.
アー ベー ツェー、ディ カツェ リーフ ツゥァ ヘー
A B C, die Katze lief zur Höh!

ズィー レクト イーァ カルテス プェッヒェン ラィン
Sie leckt ihr kaltes Pfötchen rein

ウン プツト ズィヒ アォホ ディ シュティーフェラィン
Und putzt sich auch die Stiefelein

ウン ギン゜ ニヒト メーァ、ウン ギン゜ ニヒト メーァ
Und ging nicht mehr, und ging nicht mehr

ギン゜ ニヒト メーァ イン デン シュネー
Ging nicht mehr in den Schnee.

2.
アー・ベー・ツェー、ネコが高い所に駆け上がった
冷えた手をきれいに舐める
ブーツも舐めてきれいにする
そしてもう、そしてもう
そしてもう雪の中には行かなかった

Pfötchen【指小形】<Pfote
(イヌやネコなどの)前足。
rein【副詞】きれいに。


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 ガイド   この歌は、19世紀前半にドイツのチューリンゲン地方で生まれたとされます。
 作者にドイツの詩人カール・ヨゼフ・ジムロック(Karl Joseph Simrock、1802〜1876)を推す説がありますが、確実ではありません。ジムロックは『Nibelungenliedes(ニーベルングの歌)』などの古典を数多くを現代ドイツ語に翻訳したことで知られています。

ひとりごと
 にゃんこかわええ〜〜〜!
 …はっ!す、すみませんつい…。
 この歌に描かれている情景は、雪国でにゃんこ…もといネコを飼った経験のあるかたならきっとお分かりでしょう。雪の中を歩いてきて、脚に雪が融けずに付いてきてるのです。毛の色の濃いネコならばとりわけ、雪の白さが際立って、なんとも面白い格好になっているわけですね。そして「もう二度と雪の中には行かなかった」…やっぱりネコは寒い屋外よりも暖かい家の中が好みというわけ。ネコの動きまでもが見えてくる気がしてかわいい歌です。




参考URL:
http://www.volksliederarchiv.de/text429.html
http://german.about.com/library/blmus_kinderABCKatz.htm
http://ingeb.org/Lieder/ABCDieKa.html
http://www.spiellieder.de/kinderlied-standards/abc_die_katze_lief_im_schnee.htm
http://de.wikipedia.org/wiki/Karl_Joseph_Simrock

MIDI作成ソフト:サクラ 第二版(Ver.2.36)
ページ最終更新:2008/04/27

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