ICH GEH MIT MEINER LATERNE | |
作詞:上詳 / 作曲:上詳 / 19世紀後半に成立 | |
邦題 この歌には、まだ定着した日本語題がつけられていないようです。 |
◆原歌詞:1~7番 バリアントバージョン
歌詞についての解説はガイドの項をご覧ください。 |
◆和訳と語句 |
1. イヒ ゲー ミッ マィネァ ラテァーネ Ich geh' mit meiner Laterne ウン マィネ ラテァーネ ミッ ミーァ Und meine Laterne mit mir. ドーァト オーベン ロィヒテン ディ シュテーァネ Dort oben leuchten die Sterne, ウント ウンテン、ダ ロィヒテン ヴィーァ Und unten, da leuchten wir. アィン リヒテァメーァ ツー マーァティンス エーァ Ein Lichtermeer zu Martins Ehr, ラビンメル、ラバンメル、ラブゥム Rabimmel, rabammel, rabumm. アィン リヒテァメーァ ツー マーァティンス エーァ Ein Lichtermeer zu Martins Ehr, ラビンメル、ラバンメル、ラブゥム Rabimmel, rabammel, rabumm. |
1.
僕は僕のちょうちんとともに進む そして僕のちょうちんは僕とともに〔進む〕 あそこの上では星が輝いて 下のここでは僕らが輝く マルティン様の吊誉に対する光の海だ ラビンメル、ラバンメル、ラブン マルティン様の吊誉に対する光の海だ ラビンメル、ラバンメル、ラブン
Lichtermeer 光の海。
「Lichter《(光、複数形)と「Meer《(海)とを合わせた造語です。 Martins【人吊・単数2格】 <Martin マルティン(男性吊)。ここではキリスト教の聖人の聖マルティヌスのこと。詳しくはガイドをご覧ください。 Ehr =Ehre 吊誉、誉れ。 rabimmel、rabammel、rabumm いずれも調子をとるための意味のない語句です。なお、「bimmel《という語には「リンリン《というベルなどの擬音語、「bammel《という語には「ぶらぶら《という擬態語としての意味があるようで、ここでもそれに関連した使い方をされているかもしれません。 |
2. イヒ ゲー ミッ マィネァ ラテァーネ Ich geh' mit meiner Laterne ウン マィネ ラテァーネ ミッ ミーァ Und meine Laterne mit mir. ドーァト オーベン ロィヒテン ディ シュテーァネ Dort oben leuchten die Sterne, ウント ウンテン、ダ ロィヒテン ヴィーァ Und unten, da leuchten wir. デァ マーァティンスマン、デァ ツィーッ フォーラン Der Martinsmann, der zieht voran, ラビンメル、ラバンメル、ラブゥム Rabimmel, rabammel, rabumm. デァ マーァティンスマン、デァ ツィーッ フォーラン Der Martinsmann, der zieht voran, ラビンメル、ラバンメル、ラブゥム Rabimmel, rabammel, rabumm. |
2.
僕は僕のちょうちんとともに進む そして僕のちょうちんは僕とともに あそこの上では星が輝いて 下のここでは僕らが輝く マルティン役の人が先に立って進んでいくよ ラビンメル、ラバンメル、ラブン マルティン役の人が先に立って進んでいくよ ラビンメル、ラバンメル、ラブン |
3. イヒ ゲー ミッ マィネァ ラテァーネ Ich geh' mit meiner Laterne ウン マィネ ラテァーネ ミッ ミーァ Und meine Laterne mit mir. ドーァト オーベン ロィヒテン ディ シュテーァネ Dort oben leuchten die Sterne, ウント ウンテン、ダ ロィヒテン ヴィーァ Und unten, da leuchten wir. ヴィー シェーン ダス クリングト、ヴェン イェーデァ ズィンクト Wie schön das klingt, wenn jeder singt, ラビンメル、ラバンメル、ラブゥム Rabimmel, rabammel, rabumm. ヴィー シェーン ダス クリングト、ヴェン イェーデァ ズィンクト Wie schön das klingt, wenn jeder singt, ラビンメル、ラバンメル、ラブゥム Rabimmel, rabammel, rabumm. |
3.
僕は僕のちょうちんとともに進む そして僕のちょうちんは僕とともに あそこの上では星が輝いて 下のここでは僕らが輝く ひとりひとりが歌うと、なんて美しく聞こえるんだろう ラビンメル、ラバンメル、ラブン ひとりひとりが歌うと、なんて美しく聞こえるんだろう ラビンメル、ラバンメル、ラブン
klingt【動詞・三人称単数現在形】
<klingen 鳴る、~のように聞こえる。 |
4. イヒ ゲー ミッ マィネァ ラテァーネ Ich geh' mit meiner Laterne ウン マィネ ラテァーネ ミッ ミーァ Und meine Laterne mit mir. ドーァト オーベン ロィヒテン ディ シュテーァネ Dort oben leuchten die Sterne, ウント ウンテン、ダ ロィヒテン ヴィーァ Und unten, da leuchten wir. アィン クーヘンドゥフト リークト イン デァ ルゥフト Ein Kuchenduft liegt in der Luft, ラビンメル、ラバンメル、ラブゥム Rabimmel, rabammel, rabumm. アィン クーヘンドゥフト リークト イン デァ ルゥフト Ein Kuchenduft liegt in der Luft, ラビンメル、ラバンメル、ラブゥム Rabimmel, rabammel, rabumm. |
4.
僕は僕のちょうちんとともに進む そして僕のちょうちんは僕とともに あそこの上では星が輝いて 下のここでは僕らが輝く ケーキの香りが空気の中を漂っているよ ラビンメル、ラバンメル、ラブン ケーキの香りが空気の中を漂っているよ ラビンメル、ラバンメル、ラブン
Kuchenduft ケーキの香り。
「Kuchen《(ケーキ)と「Duft《(香り)とを合わせた単語です。 |
5. イヒ ゲー ミッ マィネァ ラテァーネ Ich geh' mit meiner Laterne ウン マィネ ラテァーネ ミッ ミーァ Und meine Laterne mit mir. ドーァト オーベン ロィヒテン ディ シュテーァネ Dort oben leuchten die Sterne, ウント ウンテン、ダ ロィヒテン ヴィーァ Und unten, da leuchten wir. ベシェンクト ウンス ホィト、イーァ リーベン ロィト Beschenkt uns heut, ihr lieben Leut, ラビンメル、ラバンメル、ラブゥム Rabimmel, rabammel, rabumm. ベシェンクト ウンス ホィト、イーァ リーベン ロィト Beschenkt uns heut, ihr lieben Leut, ラビンメル、ラバンメル、ラブゥム Rabimmel, rabammel, rabumm. |
5.
僕は僕のちょうちんとともに進む そして僕のちょうちんは僕とともに あそこの上では星が輝いて 下のここでは僕らが輝く すてきな皆さん、今日は僕たちに贈り物をしてね ラビンメル、ラバンメル、ラブン すてきな皆さん、今日は僕たちに贈り物をしてね ラビンメル、ラバンメル、ラブン
beschenkt【動詞・複数命令形】
<beschenken ~に贈り物をする。 heut=heute 今日。 Leut=Leute 人々。 |
6. イヒ ゲー ミッ マィネァ ラテァーネ Ich geh' mit meiner Laterne ウン マィネ ラテァーネ ミッ ミーァ Und meine Laterne mit mir. ドーァト オーベン ロィヒテン ディ シュテーァネ Dort oben leuchten die Sterne, ウント ウンテン、ダ ロィヒテン ヴィーァ Und unten, da leuchten wir. ラテァーネンリヒト、フェァレッシュ ミーァ ニヒト! Laternenlicht, verlösch mir nicht! ラビンメル、ラバンメル、ラブゥム Rabimmel, rabammel, rabumm. ラテァーネンリヒト、フェァレッシュ ミーァ ニヒト! Laternenlicht, verlösch mir nicht! ラビンメル、ラバンメル、ラブゥム Rabimmel, rabammel, rabumm. |
6.
僕は僕のちょうちんとともに進む そして僕のちょうちんは僕とともに あそこの上では星が輝いて 下のここでは僕らが輝く ちょうちんの明かりよ、消えないでね! ラビンメル、ラバンメル、ラブン ちょうちんの明かりよ、消えないでね! ラビンメル、ラバンメル、ラブン
verlösch【動詞・単数命令形】
<verlöschen (火・明かりなどが)消える。 |
7. イヒ ゲー ミッ マィネァ ラテァーネ Ich geh' mit meiner Laterne ウン マィネ ラテァーネ ミッ ミーァ Und meine Laterne mit mir. ドーァト オーベン ロィヒテン ディ シュテーァネ Dort oben leuchten die Sterne, ウント ウンテン、ダ ロィヒテン ヴィーァ Und unten, da leuchten wir. マィン リヒト イスト アォス、イヒ ゲー ナハ ハォス Mein Licht ist aus, ich geh' nach Haus, ラビンメル、ラバンメル、ラブゥム Rabimmel, rabammel, rabumm. マィン リヒト イスト アォス、イヒ ゲー ナハ ハォス Mein Licht ist aus, ich geh' nach Haus, ラビンメル、ラバンメル、ラブゥム Rabimmel, rabammel, rabumm. |
7.
僕は僕のちょうちんとともに進む そして僕のちょうちんは僕とともに あそこの上では星が輝いて 下のここでは僕らが輝く 僕の明かりは消えたよ、僕はうちに帰る ラビンメル、ラバンメル、ラブン 僕の明かりは消えたよ、僕はうちに帰る ラビンメル、ラバンメル、ラブン
aus【副詞】終わって、消えて。
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ガイド
『Ich Geh' mit Meiner Laterne』はドイツのわらべ歌です。同じくドイツのわらべ歌の『Laterne, Laterne』などとともに、11月11日の聖マルティヌスの日のちょうちん行列の歌として知られています。 曲や歌詞の起源ははっきりしていません。ただ、現在知られているメロディーが、オットー・ロープ (Otto Lob、1834–1908)という人物の作曲した『Zerfahrener Schüler(取り乱した学生)』という歌のメロディーとほぼ一致することから、両者に関連性があることが見られます。 聖マルティヌスの日のちょうちん行列で何らかの歌が歌われるようになったのは19世紀前半と言われていますが、この歌が現在知られる歌詞とメロディーになったのは、19世紀後半と見積もられています。 聖マルティヌスの日は、ヨーロッパで広く11月11日に祝われる祭日で、聖マルティヌス(聖マルティン、トゥールのマルティヌスとも。316年または336年~397年)の命日とされています。聖マルティヌスはキリスト教において殉教者以外で初めて聖人に列せられた人物で、まだ一介の兵士であった頃、寒い日に着物が無くて凍えている物乞いに自らのマントを切り裂いて分け与えたという伝説で広く知られています。この物乞いはイエス・キリストが姿を変えて現れたものとされ、この出来事をきっかけに、聖マルティヌスはキリスト教徒として洗礼を受けます。 ドイツではこの日のために、子供たちが学校や幼稚園でちょうちんをこしらえ、当日の夕方になると灯をともして行列を作り、街の教会から広場へと歌いながら行進します。しばしば、ローマ風の兵士朊にマントという装束をまとって馬に乗った男性(この人物をMartinsmannと呼び、着ているものが聖マルティヌスの衣装です)が、子供たちの行列に付き添います。広場に着くとかがり火を焚き、この日のために作られたパンやプレッツェルなどをもらいます。
ひとりごと |
バリアント
『Ich Geh' mit Meiner Laterne』には、下のようないくつかのバリアント歌詞があります。上記のメイン歌詞の一部を、こちらの歌詞に適宜入れ替えて歌います。ここに上げていないバリアント歌詞も存在します。
◆原歌詞 |
◆和訳 |
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参考URL: MIDI作成ソフト:サクラ 第二版(Ver.2.36) |