EIN MÄNNLEIN STEHT IM WALDE | |
作詞:A.H.ホフマン・フォン・ファラースレーベン(ファレルスレーベン) | |
邦題 『池の雨』など |
◆原歌詞:1〜2番
歌詞についての解説はガイドの項をご覧ください。 |
◆和訳と語句 |
1. アィン メンラィン シュテーッ イム ヴァルデ ガンツ シュティル ウン シュトゥム Ein Männlein steht im Walde ganz still und stumm, エス ハッ フォン ラォテァ プゥァプァ アィン メンッラィン ウム Es hat von lauter Purpur ein Mäntlein um. ザークト、ヴェァ マーク ダス メンラィン ザィン Sagt, wer mag das Männlein sein, ダス ダ シュテーッ イム ヴァルト アラィン Das da steht im Wald allein ミッ デム プゥァプァローテン メンテラィン Mit dem purpurroten Mäntelein. |
1.
小人がひとり森の中で まるきり静かに黙って立っている すっかり紅色のマントをまとっている さてはて、この小人は誰なんだろう? 森でひとりきりで 真っ赤なマントを着て立っているのは?
hat 〜 um【動詞・三人称単数現在形】 |
2. ダス メンラィン シュテーッ イム ヴァルデ アォフ アィネム バィン Das Männlein steht im Walde auf einem Bein ウン ハッ アォフ ザィネム ハォプテ シュヴァァツ ケプラィン クラィン Und hat auf seinem Haupte schwarz Käpplein klein, ザークト、ヴェァ マーク ダス メンラィン ザィン Sagt, wer mag das Männlein sein, ダス ダ シュテーッ イム ヴァルト アラィン Das da steht im Wald allein ミッ デム クラィネン シュヴァァツェン ケペラィン Mit dem kleinen schwarzen Käppelein |
2.
その小人は森で一本脚で立っていて 頭に黒い頭巾をかぶっている さてはて、この小人は誰なんだろう? 森でひとりきりで 黒い頭巾をかぶって立っているのは?
Haupte【名詞・単数三格】 |
ガイド
この歌の歌詞は、ドイツ国家を作詞したことで知られるアウグスト・ハインリヒ・ホフマン・フォン・ファラースレーベン(August Heinrich Hoffmann von Fallersleben、1798〜1874)が1843年に書いたものです。旋律は、ニーダーライン地方(ドイツ中西部、デュッセルドルフ市を中心とする地域)の民謡に基づくものです。 この歌は、ドイツのオペラ作曲家のエンゲルバート・フンパーディンク(Engelbert Humperdinck、1854〜1927)が、代表作の『Hänsel Und Gretel(邦題:ヘンゼルとグレーテル)』の中で使ったことでも知られています。詳しくは、『ねんねんころり』のガイドをご覧ください。 2007年の米英仏合作映画『Hannibal Rising(邦題:ハンニバル・ライジング)』の中でもこの曲が使用されているそうです(筆者はこの映画を見たことがないので詳しく知らないのですが)。 この歌は、バージョンによっては、歌の最後に正解を述べるものがあります。正解の部分はメロディーに乗せて歌わずに詩として語るだけなので、バリアント歌詞とは見做しませんでした。以下に歌詞と和訳を挙げます。
ひとりごと 歌の終わりに答えが出てくるくらいだし、このなぞなぞ歌の答えはイバラの実で決定ですよ…と言いたいところなのですが、このなぞなぞにはもう一つ答えがあるのです。 その答えは「ベニテングダケ(ドイツ語ではフリーゲンピルツ Fliegenpilz)」。「一本脚」と聞いて「ああ、この答えはキノコだな」と思ったかたも多いでしょうが、ドイツ語圏でも同様に、この歌からキノコを連想する人が多数いるようです。 バラの実もベニテングダケも赤くて一本脚立ちというところは同じですからこの連想にはうなずけるのですが、ベニテングダケは黒い帽子なんてかぶっていなかったと思います…おそらく1番の歌詞のみから連想した答えでしょう。 (右の写真はいずれもWikipediaより引用しました。) 話は変わって。某有名音楽教室のコマーシャルでこの歌が使われていますね。この音楽教室では、実際にこの歌をレッスン教材として使用しているそうです。その教材においてのこの歌の題名が『池の雨』だそうです。 |
◎参考URL: MIDI作成ソフト:サクラ 第二版(Ver.2.36) |