DAS WANDERN IST DES MÜLLERS LUST | |
作詞:ヴィルヘルム・ミュラー(1794-1827) | |
邦題 『さすらいは粉屋の喜び』 『さすらい』など |
◆原歌詞:1~5番
歌詞についての解説はガイドの項をご覧ください。 |
◆和訳と語句 |
1. ダス ヴァンデァン イス デス ムュレァス ルゥスト Das Wandern ist des Müllers Lust, ダス ヴァンデァン イス デス ムュレァス ルゥスト Das Wandern ist des Müllers Lust, ダス ヴァンデァン Das Wandern! ダス ムス アィン シュレヒテァ ムュレァ ザィン Das muss ein schlechter Müller sein, デム ニーマルス フィール ダス ヴァンデァン アィン Dem niemals fiel das Wandern ein, デム ニーマルス フィール ダス ヴァンデァン アィン Dem niemals fiel das Wandern ein, ダス ヴァンデァン Das Wandern. |
1.
遍歴の旅は粉ひきの楽しみだ 遍歴の旅は粉ひきの楽しみだ 遍歴の旅は! 大したことない粉ひきに違いない 遍歴の旅をしようと思いついたことがない粉ひきなんて 遍歴の旅をしようと思いついたことがない粉ひきなんて 遍歴の旅を
fiel...ein【動詞・三人称単数過去形】
<einfallen 思いつく。 |
2. フォム ヴァッセァ ハーベン ヴィァス ゲレーァント Vom Wasser haben wir's gelernt, フォム ヴァッセァ ハーベン ヴィァス ゲレーァント Vom Wasser haben wir's gelernt, フォム ヴァッセァ Vom Wasser: ダス ハッ ニヒト ラスト バィ ターク ウン ナハト Das hat nicht Rast bei Tag und Nacht, イス シュテッツ アォフ ヴァンデァシャフト ベダハト Ist stets auf Wanderschaft bedacht, イス シュテッツ アォフ ヴァンデァシャフト ベダハト Ist stets auf Wanderschaft bedacht, ダス ヴァッセァ Das Wasser. |
2.
水の流れから我々は教わったんだ 水の流れから我々は教わったんだ 水の流れから 水は昼も夜も休むことがない 常に遍歴のことを頭に置いている 常に遍歴のことを頭に置いている 水は
's【代吊詞】=das。
Rast 休息。 bedacht【形容詞】思慮深い、念頭に置いた。 |
3. ダス ゼーン ヴィァ アォフ デン レーデァン アプ Das sehn wir auch den Rädern ab, ダス ゼーン ヴィァ アォフ デン レーデァン アプ Das sehn wir auch den Rädern ab, デン レーデァン Den Rädern: ディ ガーァ ニヒト ゲァーネ シュティレ シュテーン Die gar nicht gerne stille stehn, ディ ズィヒ バィ ターク ニヒト ムューデ ドレーン Die sich bei Tag nicht müde drehn, ディ ズィヒ バィ ターク ニヒト ムューデ ドレーン Die sich bei Tag nicht müde drehn, ディ レーデァ Die Räder. |
3.
水車からも我々は見てとる 水車からも我々は見てとる 水車から 水車は決してじっとしているのを好まずに 疲れもせず一日中回っている 疲れもせず一日中回っている 水車は
sehn...ab【動詞・一人称複数現在形】=sehen...ab
<absehen 察知する、見渡す。 Rädern【複数第4格形】 <Rad 車輪。ここでは水車のことを指します。 drehn【動詞・三人称複数現在形】=drehen <drehen 回す。 |
4. ディ シュタィネ ゼルプスト、ゾー シュヴェーァ ズィー ズィン Die Steine selbst, so schwer sie sind, ディ シュタィネ ゼルプスト、ゾー シュヴェーァ ズィー ズィン Die Steine selbst, so schwer sie sind, ディ シュタィネ Die Steine, ズィー タンツェン ミッ デン ムンテァン ラィン Sie tanzen mit den muntern Reih'n ウント ヴォレン ガーァ ノホ シュネレァ ザィン Und wollen gar noch schneller sein, ウント ヴォレン ガーァ ノホ シュネレァ ザィン Und wollen gar noch schneller sein, ディ シュタィネ Die Steine. |
4.
石臼だって、とても重いけど 石臼だって、とても重いけど 石臼だって 生き生きとひとつながりになって踊り いっそう速く回ろうとするんだ いっそう速く回ろうとするんだ 石臼だって
Steine【複数第1格形】
<Stein 石。ここでは石臼のことで、複数の石を組み合わせて使うものであるため複数形になっています。 selbst【副詞】~すら、~さえ。 muntern【形容詞・単数第4格形】 <munter 生き生きとした、快活な。 Reih'n【単数第4格形】=Reihen <Reihe 列、並び、つながり。 |
5. オー ヴァンデァン、ヴァンデァン マィネ ルスト O Wandern, Wandern meine Lust, オー ヴァンデァン、ヴァンデァン マィネ ルスト O Wandern, Wandern meine Lust, オー ヴァンデァン! O Wandern! ヘーァ マィステァ ウン フラォ マィステァリン Herr Meister und Frau Meisterin, ラスト ミヒ イン フリーデン ヴァィテァ ツィーン Lasst mich in Frieden weiter ziehn ラスト ミヒ イン フリーデン ヴァィテァ ツィーン Lasst mich in Frieden weiter ziehn ウント ヴァンデァン Und wandern. |
5.
おお、遍歴の旅、遍歴の旅は私の楽しみ おお、遍歴の旅、遍歴の旅は私の楽しみ おお、遍歴の旅! 親方にその奥さん 私を心安らかに先へと行かせてください 私を心安らかに先へと行かせて 遍歴の旅をさせてください
ziehn【動詞・原形】=ziehen
行く、進む。 |
ガイド
『Das Wandern ist des Müllers Lust』はクラシック曲の一つともいえるドイツの愛唱歌です。詞は『Am Brunnen vor dem Tore(邦題:菩提樹)』などでも知られるドイツの詩人ヨハン・ルートヴィヒ・ヴィルヘルム・ミュラー(Johann Ludwig Wilhelm Müller、1794~1827)が1820年に出版した詩集「Die schöne Müllerin(邦題:美しき水車小屋の娘)《の第1編めの作品『Wanderschaft(遍歴の旅)』で、曲は1844年にドイツの作曲家カール・フリードリヒ・ツェルナー(Carl Friedrich Zöllner、1800~1860)がこの詩に対し施したものです。 メロディーは長い歴史の間に多少変化したのか、曲末部を主としていくつかの変形がありますが、いずれにせよ現在のドイツでは民謡化しており、幅広い世代に知られています。ハイキングの際に歌われたりもしているようです。 なお、この詩には、オーストリアの作曲家フランツ・ペーター・シューベルト(Franz Peter Schubert、1797~1828)も1823年に作曲しています。日本ではこちらのほうが有吊かもしれません。
ひとりごと |
参考URL: MIDI作成ソフト:サクラ 第二版(Ver.2.36) |