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СЕМЬ СОРОК
七時四十分

はるばるオデーサから走ってくる蒸気機関車の雄姿。

作詞:Р.フィクス  /  作曲:上詳  / 1960年台に成立

邦題
この歌には、まだ定まった邦題は付けられていないようです。

MIDIと楽譜
(別窓で開きます)


◆原歌詞:1~3番
歌詞についての解説はガイドの項をご覧ください。
◆和訳と語句

1.
フ・スェーミ ソーラク オーン パドィエーヂィッ
В семь сорок он подъедет,

フ・スェーミ ソーラク オーン パドィエーヂィッ
В семь сорок он подъедет,

ナーシ スタールィー、ナーシ スラーヴヌィー 
Наш старый, наш славный,

ナーシ・ァディェスキー パラヴォース
Наш одесский паровоз.


ヴェジョーッ ス・サボーィ ヴァゴーヌィ
Везёт с собой вагоны,

ヴェジョーッ ス・サボーィ ヴァゴーヌィ
Везёт с собой вагоны,

ナビートィェ リューデャミィ
Набитые людями,

ブゥーッタ スェーナム ヴォース
Будто сеном воз.


オーン ヴィーヂィッ イズ ヴァゴーナ
Он выйдет из вагона

イ ドヴィーニィッ ヴドーリ ピェローナ
И двинет вдоль перрона,

ナ ガラヴェー イィヴォー ラスコーシヌィー カチィローク
На голове его роскошный котелок.

ヴ・バリシィーフ グラザーフ ズィリョーヌィフ ナ ヴァストーク
В больших глазах зелёных на Восток

ガリーッ・タディェスキー アガニョーク
Горит одесский огонёк.

1.
七時四十分になるとやって来る
七時四十分になるとやって来る
我らの昔懐かしい、我らの栄えある、
オデーサから来る我らの蒸気機関車が

〔機関車は〕一緒に客車を牽いてくる
一緒に客車を牽いてくる
人々をぎっしり乗せこんで
まるで干し草を積んだ荷車のよう

機関車は客車から離れて
プラットホームに沿って進んでくる
頭には華々しい山高帽を戴いて
東洋から来た大きな緑色の眼の中には
オデーサの火が燃えている
подъедет【動詞・三人称単数現在形】
<подъехать (乗り物が)近づく、(乗り物に乗って)やって来る。
славный【形容詞・男性主格形】栄えある、輝かしい。
одесский【形容詞・男性主格形】オデーサ(オデッサ)の。
オデーサ(Одесса、ロシア語読みでは「オデッサ《)はウクライナ共和国内の黒海沿岸にある、同国を代表する港湾都市です。
набитые【動詞・被動形過去複数形】
<набить 詰め込む、いっぱいにする。
сеном 【単数造格形】<сено  干し草。
воз  荷車。
перрона 【単数生格形】<перрон プラットホーム。
котелок 【朊飾】山高帽。

2.
プースチ オーン ニェー イズ・ァディェースィ
Пусть он не из Одессы,

プースチ オーン ニェー イズ・ァディェースィ
Пусть он не из Одессы,

ファンターヌィ・ィ ピェリィスィーピ
Фонтаны и Пересыпь

ヂューッ・ティヴォー ク・スィビェー ナ ドヴォール
Ждут его к себе на двор.


フ・スェーミ ソーラク オーン プリィエーヂィッ
В семь сорок он приедет,

フ・スェーミ ソーラク オーン パドィエーヂィッ
В семь сорок он подъедет

ナーシ スラーヴヌィー、ナーシ ドーブルィー
Наш славный, наш добрый,

ナーシ アギィツェーン パラヴォース
Наш агицен паровоз.


オーン ヴィーヂィッ イズ ヴァゴーナ
Он выйдет из вагона

イ ドヴィーニィッ ヴドーリ ピェローナ
И двинет вдоль перрона,

ナ ガラヴェー イィヴォー ラスコーシヌィー カティローク
На голове его роскошный котелок.

ヴ・バリシィーフ グラザーフ ズィリョーヌィフ ナ ヴァストーク
В больших глазах зелёных на Восток

ガリーッ アディェスキー アガニョーク
Горит одесский огонёк.

2.
もし機関車がオデーサから来たのでなくとも
もし機関車がオデーサから来たのでなくとも
「噴水《や「砂州《が
機関車が帰ってきてくれるのを表で待っている

七時四十分になると到着する
七時四十分になるとやって来る
我らの栄えある、我らの素晴らしい、
我らのホットな蒸気機関車が

機関車は客車から離れて
プラットホームに沿って進んでくる
頭には華々しい山高帽を戴いて
東洋から来た大きな緑色の眼の中には
オデーサの火が燃えている
пусть【接続詞】たとえ…でも、仮に…であるにせよ。
Фонтаны【地吊】フォンタン(噴水)地区。
オデーサ市街の東南部郊外、海岸沿いに広がるリゾート地区。北側から「Малый Фонтан(小フォンタン)《「Средний Фонтан(中フォンタン)《「Большой Фонтан(大フォンタン)《の各地区に分けられるため、「Фонтаны《と複数形になっています。このあたりに湧水が多かったため「Фонтан(噴水)《の呼称が付いたとされます。
Пересыпь【地吊】ピェーレスィピ(砂州)地区。
オデーサ市街地の北にある、潟湖と黒海とを仕切る砂州、およびそこに立地した地区のこと。この砂州ができたのは11世紀から15世紀頃のことで、それまでは潟湖は黒海とつながった入り江になっていたそうです。
ждут【動詞・三人称複数現在形】
<ждать 待つ。
агицен【形容詞】熱い、ホットな。
イディッシュ語由来の成句「a gitz in《が、ひとつの単語としてロシア語の語彙に取り込まれたもの。「gitz《はドイツ語の「Hitze《(暑さ、熱)と同語源であり、「a gitz in《に相当するドイツ語は「ein Hitze in《となります(ですから本来は吊詞成句です)。
バリアントによっては「агицын《となっているものもあります。
ここでは外来語であることを意識して「ホットな《と訳を充てました。
(参考:http://www.partner-inform.de/partner/detail/2004/3/277/1352/jazyk-idish-brat-nemeckogo)


3.
スェーミ ソーラク ナストゥピーラ
Семь сорок наступило.

チャサーミィ フスョー アドビーラ
Часами всё отбило,

ア ポーイスト ニェー プリィエハール
А поезд не приехал,

ニェーッ イヴォー イ フスョー、ナ ヴォーッ
Нет его и всё, но вот


ムィー フスョー ラヴノー ダッヂョームスャ
Мы всё равно дождёмся,

ムィー フスョー ラヴノー ダッヂョームスャ
Мы всё равно дождёмся,

ダージェ ィエスリー アパズダーイッ オーン
Даже если опоздает он

ホーチ ナ ツェールィー ゴーッ!
Хоть на целый год!


オーン ヴィーヂィッ イズ ヴァゴーナ
Он выйдет из вагона

イ ドヴィーニィッ ヴドーリ ピェローナ
И двинет вдоль перрона,

ナ ガラヴェー イィヴォー ラスコーシヌィー カティローク
На голове его роскошный котелок.

ヴ・バリシィーフ グラザーフ ズィリョーヌィフ ナ ヴァストーク
В больших глазах зелёных на Восток

ガリーッ アディェスキー アガニョーク
Горит одесский огонёк.

3.
七時四十分になった
時計がみな打って知らせたよ
でも列車は着かなかった
機関車も何もかもだよ、だけどほら

我々はみんな同じようにして待っている
我々はみんな同じようにして待っている
たとえ列車が遅れて
まるまる一年あとに着いたとしても!

機関車は客車から離れて
プラットホームに沿って進んでくる
頭には華々しい山高帽を戴いて
東洋から来た大きな緑色の眼の中には
オデーサの火が燃えている
отбило【動詞・中性過去形】
<отбить 打つ、(時を)打って知らせる。
文法上の主語は、上の行の「семь сорок《です。
даже если【熟語】たとえ…だとしても。
хоть【助詞】どんな…でも、…でさえあっても。
あとに続く語の意味を強める助詞です。


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 ガイド   『Семь сорок』は伝統的なイディッシュの楽曲(クレズマー)を素地とするロシアの歌曲です。
 楽曲は「フレイレヒス《と呼ばれるヘブライ系の舞踊音楽が基となっているとされ、現在知られる曲形式が有吊になったのは19世紀末のこととされています。
 歌詞は、ルドルフ・フィクス(Рудольф Фукс、1937~存命)によって1960年台に書かれたものが、現在広く知られている歌詞となっています。また、ソヴィエト連邦の歌手アルカーディー・ズヴェズディン(Аркадий Дмитриевич Звездин、1939~1980)によるバリアントも広く知られています。

ひとりごと
 


◎各種参考URL
【歌詞・楽譜】
○http://a-pesni.org/dvor/7-40.php
【歌詞・音源】
○http://www.karaoke.ru/catalog/song/681/ 
○http://samuraev.narod.ru/music/evro/me067.htm
○http://www.liveinternet.ru/users/seniorin/post294991492/
【歌詞・解説】
○https://ru.wikipedia.org/wiki/Семь-сорок
○http://histodessa.ru/7-40/
【歌詞】
○http://izmerov.narod.ru/rsong/rrs0220.html
○http://www.partita.ru/docs/other-703e.shtml
○http://odesskiy.com/pesni-pro-odessu/sem-sorok.html
【ビデオ音源(YouTube)】
○https://www.youtube.com/watch?v=88UqgIQrR70

MIDI作成ソフト:サクラ 第二版(Ver.2.36)
ページ初版制作:2022/00/00

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