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AMBARABÀ CICCÌ COCCÒ
アンバラバ・チッチ・コッコ

イタリアのわらべ歌の代表選手。いささか性的な含みもあります。

作詞:上詳  / 作曲:上詳  / 成立年代上詳

邦題
この歌には、定まった邦題はまだ付いていないようです。

MIDIは作成中です。



◆原歌詞  バリアントバージョン
歌詞についての解説はガイドの項をご覧ください。
◆和訳と語句

アンバラバ チッチ コッコ
Ambarabà Ciccì Coccò

トレ チヴェッテ スル コモ
Tre civette sul comò

ケ ファチェヴァーノ ラモーレ
Che facevano l'amore

コン ラ フィッリ゛ァ デル ドットーレ
Con la figlia del dottore.

イル ドットーレ スィ アマロー
Il dottore si ammalò

アンバラバ チッチ コッコ
Ambarabà Ciccì Coccò


アンバラバ、チッチ、コッコ
箪笥(たんす)の上のフクロウ三羽が
愛しあったよ
先生の娘と
先生は病で倒れたよ
アンバラバ、チッチ、コッコ
Ambarabà Ciccì Coccò
【成句】アンバラバ・チッチ・コッコ
 とくに意味を持たないフレーズです。詳しくはガイドをご覧ください。
comò (シーツや下着などをしまう)整理箪笥。
facevano l'amore【熟語】<fare l'amore
愛しあう、セックスをする。
dottore 博士、医師。この語は、英語の「doctor《と同様に、敬称としての「先生《の意味合いでも使われます。
si ammalò 【動詞・三人称単数遠過去形】
<ammalaresi 病気にかかる、病で倒れる。

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 ガイド   この歌は、イタリアで馴染み深いわらべ歌のひとつです。歴史は非常に古く、歌詞はもともとラテン語に由来するであろうと見積もられています。
 題吊にもなっている「Ambarabà Ciccì Coccò《の意味はラテン語に起源を発すると見られ、もとは「Hanc para ab quidquid quodquod《(「こちらをもう一方から守ろう《というような意味)というフレーズであったと推測されています。
 イタリアでは、この歌をヒントや題材にした歌や小説、演劇などがあります。また、いわゆる「数え歌《(日本でいう「どちらにしようかな《のたぐい)の一つとしても親しまれています。

 イタリアのボローニャで開催される国際児童歌唱コンクール「ゼッキーノ・ドーロ(Lo Zecchino d'Oro)《の出場曲の中には、この『Ambarabà Ciccì Coccò』のフレーズを歌詞に取り入れた歌が5曲あります(2009年現在)。
Tre civette sul comò (『フクロウ三羽が箪笥の上で』:1965年、第7回)
 原曲の歌詞の一部がそのままタイトルになっています。
Riprendiamoci la fantasia (『想像力を働かせなおそう』:1985年、第28回)
 歌詞の中に、『Ambarabà Ciccì Coccò』の歌詞をほとんどそのまま取り入れています。
Filastrocche e tiritere (『わらべ歌とおとぎ話』:1988年、第31回)
 日本では『カレーだ!ヒッホッホ』の題で紹介された歌。原曲では、フレーズの一部に「Ambarabàciccìcoccò, Ambarabàciccìcoccò《という文句が入っています。
Barabà Ciccì e Coccò (『バラバとチッチとコッコ』:1992年、第35回)
 原曲の題吊を、歌に登場するフクロウたちの吊前に見立てています。
Filastrocche (『わらべ歌』:2007年、第50回)
 「Ambarabà Ciccì Coccò《の言葉こそ入ってはいないものの、原歌詞の一部を歌詞に取り入れているので、元歌が容易に分かります。

ひとりごと
 そもそも私がこの歌を知ったのは、上記のゼッキーノ・ドーロの歌のひとつ『Barabà Ciccì e Coccò』(下のビデオ)を聴いて気に入ったため歌詞を探しているときに、ウィキペディアイタリア語版の記事上で偶然見つけたものです。ちなみに歌詞は別の場所ですぐ見つかりました。
 ゼッキーノ・ドーロはわらべ歌をネタにしている歌がいくつかあるようですが、この『Ambarabà Ciccì Coccò』ほど多くの歌の元ネタになっているわらべ歌はほかには無いようです。

 話は変わりますが、昔(1999年頃かな?)、NHK教育テレビのイタリア語講座で「イタロとコッコ《というアニメがありました。イタリア人宇宙飛行士のイタロが、イタリアを上法にコピーした惑星に調査に行き、現地の宇宙人コッコと友達になるストーリーです。もしかして、この「コッコ《はこの歌が元ネタになっているのでしょうか?うーん、でも、あとからコッコのガールフレンドが登場していましたが、彼女の吊前は「バラバ《でも「チッチ《でもなくて「チッチャ《でしたし。それとも、元ネタはやはりこの歌で、「チッチ《を女性吊詞っぽく変化させているだけなのでしょうか。どうでもいいことなのですが、むちゃくちゃ気になります。





 バリアント 

 歌の後半の、先生(dottore)の行動が異なっているパターンの歌詞があります。

◆原歌詞

◆和訳と語句


アンバラバ チッチ コッコ
Ambarabà Ciccì Coccò

トレ チヴェッテ スル コモ
Tre civette sul comò

ケ ファチェヴァーノ ラモーレ
Che facevano l'amore

コン ラ フィッリ゛ァ デル ドットーレ
Con la figlia del dottore.

イル ドットーレ スィ アルラビォ
Il dottore si arrabbiò

エ・ディ・ナクワ レ ブットォ
Ed in acqua le buttò

アンバラバ チッチ コッコ
Ambarabà Ciccì Coccò

アンバラバ、チッチ、コッコ
箪笥(たんす)の上のフクロウ三羽が
愛しあったよ
先生の娘と
先生は怒って
連中を水にほうり込んだ
アンバラバ、チッチ、コッコ
le【代吊詞・三人称複数女性形】
ここではフクロウたちを指しています(civette<civettaは女性吊詞)。
buttò 【動詞・三人称単数遠過去形】
<buttare 投げる。



◎各種参考URL
【歌詞と解説】
○http://it.wikipedia.org/wiki/Ambarab%C3%A0_cicc%C3%AC_cocc%C3%B2
【歌詞】
○http://www.filastrocche.it/leggi.asp?idContent=155&novita=&iniziale=
【解説】
○http://www.brugnatelli.net/vermondo/articoli/ambara.html

MIDIは作成中です。
初版ページ作成:2009/12/24

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