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EARLY ONE MORNING
ある朝早く

 恋人に置き去りにされそうな乙女が切なく歌います。

作詞:上詳  /  作曲:上詳  / 18世紀後半までに成立

邦題
『ある朝早く』など

MIDIと楽譜
(別窓で開きます)



◆原歌詞:1~4番
フリガナはイギリス英語の発音に基づいています。
歌詞についての解説はガイドの項をご覧ください。
◆和訳と語句

1.
ェアーリィ ワン モーニン゜
Early one morning,

ヂャスト アズ ヅァ サン ウォズ ラィズィン゜
Just as the sun was rising,

アィ ヘァー・ダ メィド スィン゜
I heard a maid sing,

イン ヅァ ヴァリィ ビロゥ
In the valley below.


オゥ、ドウン ディスィーヴ ミー
O, don't deceive me,

オゥ、ネヴァ リーヴ ミー
O, never leave me,

ハゥ クッ・デュー ユーズ
How could you use

ア プゥァ メィドゥン ソゥ?
A poor maiden so?

1.
ある朝早く
ちょうど日が昇ろうとしていた時
私は乙女が歌うのを耳にした
下の谷間で

おお、私を裏切らないで
おお、私を決して置いていかないで
どうして哀れな乙女を
そんな扱いにできるのでしょう?

deceive【動詞・原形】だます、裏切る。
use【動詞・原形】(人を)扱う、あしらう。


2.
リメンバ ヅァ ヴァゥズ
Remember the vows,

ヅァッ・テュー メィド トゥ ユア メァリィ
That you made to your Mary,

リメンバ ヅァ バゥァ
Remember the bower,

ウェァ ユー ヴァゥド トゥ ビー トルー
Where you vowed to be true,


オゥ、ドウン ディスィーヴ ミー
O, don't deceive me,

オゥ、ネヴァ リーヴ ミー
O, never leave me,

ハゥ クッ・デュー ユーズ
How could you use

ア プゥァ メィドゥン ソゥ?
A poor maiden so?

2.
誓いを思い出してください
あなたのメアリーにしたあの誓いを
あずまやを思い出してください
裏切らないとあなたが誓ったあのあずまやを

おお、私を裏切らないで
おお、私を決して置いていかないで
どうして哀れな乙女を
そんな扱いにできるのでしょう?
bower あずまや、木陰。

3.
ゲィ イズ ヅァ ガーランド
Gay is the garland,

アン フレッシュ アー ヅァ ロゥズィズ
And fresh are the roses,

アィヴ カルド フロム ヅァ ガードゥン
I've culled from the garden,

トゥ バィンド アポン ヅァィ ブラゥ
To bind upon thy brow.


オゥ、ドウン ディスィーヴ ミー
O, don't deceive me,

オゥ、ネヴァ リーヴ ミー
O, never leave me,

ハゥ クッ・デュー ユーズ
How could you use

ア プゥァ メィドゥン ソゥ?
A poor maiden so?

3.
花輪は色鮮やかで
バラはみずみずしい
庭から摘み取って来たのよ
あなたの額に結わえるために

おお、私を裏切らないで
おお、私を決して置いていかないで
どうして哀れな乙女を
そんな扱いにできるのでしょう?

garland 花輪。
culled【動詞・過去分詞形】
<cull 摘む、摘み取る。


4.
ヅァス セァン゜ ヅァ プゥァ メィドゥン
Thus sang the poor maiden,

ヘァー ソロゥス ビウェィリン゜
Her sorrows bewailing,

ヅァス セァン゜ ヅァ プゥァ メィド
Thus sang the poor maid,

イン ヅァ ヴァリィ ビロゥ
In the valley below.


オゥ、ドウン ディスィーヴ ミー
O, don't deceive me,

オゥ、ネヴァ リーヴ ミー
O, never leave me,

ハゥ クッ・デュー ユーズ
How could you use

ア プゥァ メィドゥン ソゥ?
A poor maiden so?

4.
このように哀れな乙女は歌った
悲しみを深く嘆きつつ
このように哀れな乙女は歌った
下の谷間で

おお、私を裏切らないで
おお、私を決して置いていかないで
どうして哀れな乙女を
そんな扱いにできるのでしょう?
bewailing【動詞・現在分詞形】
<bewail 深く嘆き悲しむ。

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 ガイド   『Early One Morning』は、16世紀成立とも18世紀成立ともいわれる歴史を持った古いイングランド民謡です。一説には、さらに古い民謡の『The Forsaken Lover(捨てられた恋人)』という歌に基づいてできたともいわれますが、はっきりしたことは分かっていません。
 この歌が現在知られている形式に定着したのは、19世紀の音楽著述家ウィリアム・チャペル(William Chappell、1809-1888)の執筆した 「National English Airs《という書籍によります。
 現代でも多くの歌手によってカバーされているほか、テレビやラジオ番組のテーマ音楽にアレンジされて広く用いられています。日本では1961年にNHKの「みんなのうた《で紹介されました。

ひとりごと
 優しいメロディーラインとは裏腹に、乙女のつらい失恋の思いを嘆いている歌です。恋愛など若さゆえの気まぐれと言ってしまえばそれまでですが、当事者にとっては全身全霊を捧げることもあるだけに、案外おろそかにはできないものです。それを多くの人が感じ取っているのが、この歌が長年にわたり親しまれている所以なのでしょう。




◎各種参考URL
【歌詞・楽譜】
○http://www.gleeman.org/songs/collection/early_one_morning_01.html
○http://www.8notes.com/scores/4347.asp
○http://abcnotation.com/tunePage?a=trillian.mit.edu/~jc/music/abc/mirror/musicaviva.com/england/early-one-morning/0000
【歌詞・音源】
○http://www.contemplator.com/tunebook/england/erlymorn.htm
○http://www.kididdles.com/lyrics/e104.html
○https://www.acousticmusicarchive.com/early-one-morning-chords-lyrics
○http://www.contemplator.com/england/earlyone.html
【歌詞のみ】
○https://en.wikisource.org/wiki/Early_One_Morning (底本として使用)
○http://www.know-britain.com/songs/early_one_morning.html

MIDI作成ソフト:サクラ 第二版(Ver.2.36)
ページ最終更新:2016/09/17

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