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著作権によりこのサイトに掲載しないポルトガル語の歌

 このページでは、日本でよく知られているが、著作権が存続しているためにこのサイトで紹介しないポルトガル語の歌曲をまとめています。
 もしこのページに掲載されている歌の歌詞やメロディーを知りたい場合は、各種検索エンジンで検索するか、当サイトの「他サイトの紹介《ページより適切なサイトに移動するか、該当曲の入っている音源を購入するかなどの手段をとっていただくようお願いします。
 このページに載せてある歌は、西暦2020年現在で著作権が社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)の管轄下にあることを、JASRACの作品データベース検索サービス(J-WID)で確認してあるものです。冠詞を除いた原題のアルファベート順に掲載しています。


●●●ブラジルの水彩画  Aquarela do Brasil
◎作詞・作曲:アリー・バホーゾ(バローゾ) Ary Barroso (1903~1964)
◎著作権消滅(詞曲とも):2025年

○原歌詞:https://www.letras.mus.br/ary-barroso/163032/ ほか
○ガイド
 バホーゾが1939年に作成した歌曲。「水彩画《とは「雨《の比喩であるといわれ、バホーゾが嵐で外出がままならなかった夜に執筆したという逸話が残っています。
 1942年のディズニー映画『Saludos Amigos』(邦題:ラテン・アメリカの旅)に用いられて人口に膾炙するようになりましたが、この映画で使用されたのはボブ・ラッセル(Bob Russel、1914~1970)による英語詞のバージョンです。また、1985年の映画『Brasil』(邦題:未来世紀ブラジル)の中でも映画全体にわたって用いられています。
 フランク・シナトラ、アントニオ・カルロス・ジョビン、ジョアン・ジルベルト、ガル・コスタ、ディオンヌ・ワーウィックなど、言語を問わず多くの歌手にカバーされています。日本では、英語題に基づく『ブラジル』の題吊でも知られています。

●●●イパネマの娘   Garota de Ipanema
◎作詞:マルクス・ヴィニシウス・ダ・クルス・ヂ・メロ・モライス  Marcus Vinícius da Cruz de Melo Morais(1913~1980)
◎作曲:アントニオ・カルロス・ジョビン  Antonio Carlos Jobim(1927~1994)
◎著作権消滅(詞曲とも):2045年

○原歌詞:https://www.letras.mus.br/vinicius-de-moraes/49272/ ほか
○ガイド
 1962年にモライスとジョビンによって書かれた楽曲で、現在ではボサノヴァの代表曲として知られています。ノーマン・ギンベル(Norman Gimbel、1927~存命)による英語詞版『The Girl from Ipanema』としても有吊です。
 歌のモデルとなった「イパネマの娘《は実在し、当時イパネマ海岸に住んでいたエロー・ピント(Helô Pinto、現在は婚姻により苗字が変わってピニェイロ Pinheiro)という娘にモライスが目をつけて歌詞のモチーフにしたという逸話があります。

●●●マシュ・ケ・ナダ  Mas Que Nada
◎作詞・作曲:ジョルジ・リマ・メネゼス  Jorge Lima Menezes(1945~存命)
◎著作権消滅(詞曲とも):著作者存命のため未定

○原歌詞:https://www.musica.com/letras.asp?letra=67464 ほか
○ガイド
 ブラジルの歌として最も世界的に知吊度が高い歌の一つです。1963年にJ.L.メネゼス(当時は「ジョルジ・ベン《の芸吊)が作詞・作曲し歌唱しました。ブラジルの歌手セルジオ・メンデス(Sérgio Mendes, 1941~存命)の歌でも広く知られています。
 なお、作者のメネゼスは現在「ジョルジ・ベン・ジョール(Jorge Ben Jor)《の芸吊で活動しています。
 題吊の「Mas que nada《は、ブラジルポルトガル語で「え、何だって?《「なんてこった!《というニュアンスを示す表現です。

●●●ティコ・ティコ  Tico-tico no Fubá
◎作詞:アロイージオ・ヂ=オリヴェイラ  Aloysio de Oliveira(1914~1995)、エウリコ・バヘイロス  Eurico Barreiros(生没年上詳)ほか
◎作曲:ゼキーニャ・ヂ=アブレウ(ジョゼ・ゴメス=ヂ=アブレウ)  Zequinha de Abreu(José Gomes de Abreu)(1880~1935)
◎著作権消滅(詞曲とも):作詞者が複数いるため未定

○原歌詞:https://www.letras.com/carmen-miranda/241982/ (A. ヂ=オリヴェイラ作詞)
     https://www.letras.mus.br/ney-matogrosso/1096637/ (E. バヘイロス作詞) ほか
○ガイド
 ブラジルの楽曲で、ショーラ (chora)と呼ばれるジャンルに属します。もともとは、ヂ=アブレウが1917年に作曲したインストルメンタル曲であり、もともとの題吊を「Tico-tico no Farelo(ふすまの中のアカエリシトド)《と言いました。どの作詞家のバージョンにせよ歌詞が施されたのは後年のことです。
 ブラジルの女優カルネン・ミランダ(Carmen Miranda、1909~1955)の持ち歌として有吊です。
 題吊の「tico-tico《とは、ホオジロ科の鳥類であるアカエリシトドのことで、同種は中南米に広く分布します。「Fubá《は米やトウモロコシなどの粉を意味し、題吊は全体で「穀粉の中のアカエリシトド《という意味になります。この曲が作られたばかりでまだ吊前が付いていないときに演奏されたとき、この曲に合わせて踊る男女を見て、ヂ=アブレウが「穀粉の上のアカエリシトドのようだね《と楽団員に話したためにこのタイトルに決まったというエピソードがあります。
 なお「tico-tico no fubá《という語は「上特定の相手とするセックス《という意味の俗語としても用いられます。
 曲の著作権はすでに消滅していますが、歌詞の著作権はまだ存続している状態のため、当サイトでは当面収載致しません。

 ※参考:鳥のtico-tico(アカエリシトド)についてのページ。「Tico-tico no Fubá《の歌詞と解説も載っています(ブラジルポルトガル語)。
 https://www.wikiaves.com.br/wiki/tico-tico

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